by Hakase Inukai

鹿児島2020のデータがWEBで公開

 大変おまたせいたしました!

霧島アートの森でのみなさんのデータがスポーツタイムマシン選手WEBサイトで公開されていっています。ぜひごご自宅のWINDOWSでデータを再生してみてください。

選手登録時にipadで入力した名前と、4桁の選手IDでログインできます。

犬飼のデータも公開されています。


やよいさま(477357せんしゅ)のデータも公開されています。


自分の選手名と選手IDでログインをして平仮名「くさまやよい」で検索するとでてきます。
(Windowsのビューワーだとファイルサイズが大きすぎるのかうまく再生できませんでした)


スポーツタイムマシン2度目の展示「つくるスポーツ/するアート」展、終了のお礼。(と続き)

2020年10月4日〜11月8日の36日間にわたって行ったスポーツタイムマシンの再展示「つくるスポーツ/するアート」展@鹿児島県霧島アートの森が無事に終了しました。

前のブログでは、2015年10月に初めてスポーツタイムマシンを鹿児島で展示し、その後、2020年のために様々に足を運んだ話までしかかけなかったので、続きをすこし。



【 PART2 その後】


2016年から撃沈を続けながらスポーツタイムマシンの再展示を模索し、2019年のある日それは突然やってきました。


「2020年の国体・障害者スポーツ大会に向けたスポーツとアートの展示をしたいけれど...」

という霧島アートの森の学芸員宮薗さんからの連絡。


左が霧島アートの森主任学芸員(2015〜19年)の宮薗さん。その後、右の田中さんが担当を。真ん中が私。2019年撮影。


そこで、わたしは、すかさず

「実は、2015年に、スポーツタイムマシンを最後に走りに来た女の子たちと約束をしているので、それを叶えたい」

と説明。そして5年がたったいま展示する意味を含めて、ただの再展示ではなく、スポーツタイムマシンをつくったアーティストふたりのことを展示にしたい(ざっくりな要望...汗)、とさらに提案。犬飼さんがやっている「未来の運動会」@御茶ノ水 に鹿児島から市村さんが参加したり。安藤さんが参加しているフェスティバルトーキョーのイベントをわたしが見に行ったり、、、と、ふたりの活動をどう展示できるのかもんもんと鹿児島チームは考え続けました。



ただ、、、その後に、パンデミック到来。

オリンピック・パラリンピックが延期になり、しばらくして、国体・障害者スポーツ大会も延期に。本来、このスポーツの機運高まる季節だからこそ予定していた展覧会の立ち位置はいかに...!?と、がらがらと状況が変わり、予算的、企画的にもろもろ変更することに。


できることとできないことを整理したり、どこまでできるのか、感染症か予算か何が問題か、を考えつつ会議を重ね、2020年5月、緊急事態宣言直後の会議で「それでもスポーツをつくり、アートをするという態度」が重要というワードが浮上しました。(2020年5月19日議事録)


--------------------------------

そして最終的に決まった

「つくるスポーツ/するアート」展

とそのコンテンツ

--------------------------------


01搬入プロジェクト

02とびだせ!ガリ版印刷発信基地

03みなさんと滞在制作する。スペースタイムグラウンド

04「未来の運動会プロジェクト」と「スポーツ共創」

05スポーツタイムマシン


--------------------------------


やるということに揺るがない霧島アートの森の学芸員3人衆。

スポーツをつくり、アートをすることを、それでも続ける2人のアーティスト。(犬飼さん、安藤さん)

子どもたちとの約束を果たしたい鹿児島の3人(早川、市村、四元)

は、話し合いを続けて展覧会を作っていきました。



すると、パンデミック下に本展を実施するにあたり、どのように受け入れられるかという不安を払拭するかの如く、次々と多くの方が気持ちを寄せてくれたのです。

搬入プロジェクトの実施に、快快の佐々木文美さん悪魔のしるしの石川卓磨さん、菅野広樹さん(遠方から金森香さん、宮村ヤスヲさん)、そして、鹿児島大学工学部建築学科の柴田先生、増留先生、小山先生のゼミ生有志がCARRY-IN-PROJECTチームを組んで参加。また、搬入物体制作のために、栗野駅前老谷家具店の老谷浩二さんが制作をサポート。また地元焼酎メーカーの方がP箱50ケースを、株式会社オンドデザイン、37designが工具を、鹿児島市と霧島市が集灰袋を貸出。

快快の佐々木文美さん、悪魔のしるしの石川卓磨さん、菅野広樹さん

鹿児島大学工学部建築学科 有志による CARRY-IN-PROJECTチーム



そして、湧水町立上場小学、幸田小学校、栗野小学校、轟小学校、吉松小学校、栗野中学校、吉松中学校が運動用具(玉入れの玉とかごや、綱引きの縄などの用具に応援グッズなどなど大量に...)を会期中貸してくださいました。


山口からはYCAMの渡邉さん、安東さん、金子さんが、仕込みのサポートを買って出てくれて...

渡邉さん、安東さん、金子さんがきたことで仕込みが急速に前進。


会期中ずっと会場で滞在制作をすると言ってくれた犬飼さんのためにレジデンスを探し、《吉松の住宅》 を整備してくださった湧水町役場の皆さんに、アーティストの長期滞在をあたたかく受け入れ、お月見や食事会などをしてくれた住居近隣の方々。

アーティスト来鹿初日の歓迎会はお月見。地元の方が手料理で歓迎してくださいました。


何かご一緒できるかも!と連絡をくださった宮崎のんまつーポスは、会場でzoom授業を宮崎県の生徒に向けて実施し、展覧会の紹介も。

んまつーポスは、zoom授業を。遠隔地のこどもたちへの授業がうまい。


5年前に走った記録に再度挑戦しにきてくれた鹿児島ユナイテッドFCの田上応援リーダー。


本展の意図を読み解き、5年前のランナーに声かけをしてくれたメディア各社の方々や、アミュプラザ鹿児島のビジョンを貸してくださったみなさん。

5年前の会場 アミュプラザ鹿児島のアミュ広場ビジョンでも呼びかけ。


「十五夜に稲刈り後の藁を使って縄をつくり、綱引きと相撲をする」という鹿児島の文化を再現すべく、藁の提供に地元の有機農業を手掛ける内海さん、と、奥様 かやさんとお子さんたち。

内海さん提供の藁で、11/3にはワークショップが実現。


「03みなさんと滞在制作する。スペースタイムグラウンド」と「05スポーツタイムマシン」を繋ぐ、等身大草間彌生を作り、走らせてくれた来場の皆さん。

等身大草間彌生さまは必見のデータになりました。


最終日、締めのトーク配信に参加してくれた伊佐市在住のCICO



本当に恐縮ですが書ききれていないほどの多くの方が会期中に来場し、参加し、協力し、スポーツをつくり、アートをする、奇跡のような瞬間が日々生み出されていった感じでした。


会期終了後に会場を片付けながら、

ほんの数ヶ月前、たしか春ころには「不要不急ではない」とみられていたようなスポーツやアートの活動は、多くの人に望まれていた、みんなが待ってたことだったのかな、とも思って。

この展覧会ができたことに感謝です。

ちなみに来場者は約10,000人。スポーツタイムマシンを走ってくれた方は約1,400人。

ありがとうございました。

霧島アートの森スタッフのみなさんと
鹿児島県霧島アートの森の総務課長、学芸員、受付の方、カフェの方、警備員さん、そしてこどもたちと最後にスポーツタイムマシンで行進!



スポーツタイムマシン、今度は2023年に延期になった鹿児島国体・障害者スポーツ大会のときに会えるかな。

またもや長文になりました。読んでいただき、ありがとうございます。またお会いできる日を楽しみに。

よつもとともこ

11/3 霧島アートの日で「つくるスポーツ/するアート」展 関連イベントをします!

こんにちは。四元@鹿児島です。

スポーツタイムマシンが5年ぶりに鹿児島で復活した「つくるスポーツ/するアート」展@鹿児島県霧島アートの森。

5年前に走ってくれた地元プロサッカーチームの田上元選手(現応援リーダー)や、当時の国文祭チームの方なども続々来場。

そして、そして、5年前にスポーツタイムマシン会場となったアミュプラザかごしまでは、1日に3万人以上が利用する鹿児島中央駅をつなぐビジョンで5年前の走者に声をかけてくださっています!

アミュビジョン

一方で、鹿児島県霧島アートの森の展覧会会場では、犬飼さんが会期中滞在!

来場者とさまざまな活動が日々生まれています。

そして、それが、スポーツタイムマシンを走ったりと、場内コラボレーションもしてるっぽい。


ということで、日々、なにかが起きている会場です! 毎日が予測不能なんです。


そして、なんと11/3には、犬飼さん&安藤さんのワークショップが会場内あちこちで行われます。当日は文化の日ということで、全ての方が入園料無料というメリットも。


ぜひ、県外の方も、本展を最大限楽しめる11月3日にご来場ください!

-----------------------------------

11/3(火・祝)
「つくるスポーツ/するアート」展 関連イベント!
-----------------------------------
本展アーティストの犬飼博士と安藤僚子による3つのワークショップを特別開催!
秋の爽やかな空気あふれる大自然の中で、アーティストと一緒に、《つくる》と《する》を目一杯楽しみましょう。


●関連イベント1
「スポーツ共創をやってみよう」(ワークショップ)
【日時】11月3日(火・祝)13:00-14:30
【講師】犬飼博士(本展作家),岡村尚美(ゲスト講師)
【会場】つくるスポーツ/するアート展展示室内「スペースタイムグラウンド」エリア
【参加料】無料
【定員】10人程度(小学生以上)電話による事前申込,先着順

●関連イベント2
「霧島アートの森からZINEを発信しよう」(ZINEづくり&交換ワークショップ)
【日時】11月3日(火・祝)10:00-16:00(いつでも参加できます。)
【講師】安藤僚子(本展作家)
【会場】多目的スペース(つくるスポーツ/するアート展「ガリ版印刷発信基地」を移設)
【参加料】無料
【定員】なし(事前申込不要)*小学生未満の方は保護者と一緒に参加してください。
◎道具不要。事前にZINEに載せたい写真や文章,原稿を用意していただけるとより楽しめます。

●関連イベント3
「自然農法のワラでスポーツをつくってみよう」
【日時】11月3日(火・祝)14:30-16:00まで
【講師】犬飼博士(本展作家),内海順(湧水町自然農法家)
【会場】ワンラブコーヒー霧島(霧島アートの森正面入口の道路向かい)
【参加料】無料(予約不要)
詳細はトップページのリンクから
または鹿児島県霧島アートの森のホームページへ
※写真はイメージです

COME ON & JOIN US ! 鹿児島県霧島アートの森へのアクセスご紹介

つくるスポーツ/するアート展会場には家族連れ、友人同士、観光のお客様と多くの方にお越しいただいています!もちろん、スポーツタイムマシン、大人気。

展覧会▶︎「つくるスポーツ/するアート」展

会場はこんな感じ。日々の様子は、instagramでもアップしています!

-----------つくるスポーツ/するアート展 instagram -----------
2020年10月4日〜11月8日 @鹿児島県霧島アートの森
 アーティストとスタッフによるアカウント。会場の様子、《つくる》《する》コトと行為をお知らせ&記録します。 #つくるスポーツするアート


-----------------------------------------------------------------------------
エントランス

第一展示室

第二展示室

写真:島崎智成



アクセス方法は主にこの3つ。

1) 車 ▶︎ドライブ気分で、森の中の風景をお楽しみください!
 九州自動車道「栗野IC」から、霧島アートの森へ約20分。
 鹿児島北IC~栗野IC(約56km、約40分)
 栗野IC~霧島アートの森(約12km、約20分)
    
2) 飛行機 ▶︎天気が良ければ空から桜島を上空から見れることも!
 大口・水俣行き」にて「いきいきセンターくりの郷」下車。
 湧水町営ふるさとバス、またはタクシーで霧島アートの森へ。(タクシーで約20分)
 

3) 新幹線+JR+バス ▶︎錦江湾沿いに走る列車の旅を満喫!進行方向右側の席をオススメします。
 鹿児島中央駅から:
 JR日豊本線+肥薩線(隼人駅乗り換え)、または観光特急「はやとの風」にて「JR栗野駅」下車。
 湧水町営ふるさとバス、またはタクシーで霧島アートの森へ。(タクシーで約20分)
 JR鹿児島中央駅(特急「はやとの風」)~栗野駅(約80分)
 JR鹿児島中央駅~隼人駅乗り換え~栗野駅(約90分)


▶︎鹿児島県霧島アートの森ホームページより


#つくるスポーツするアート #鹿児島県霧島アートの森 #JR


by Hakase Inukai

鹿児島での写真をいろいろ貼っていきます













搬入プロジェクトとスポーツタイムマシンが同じ空間に






 91歳のおばあちゃん











鹿児島ユナイテッド 田上さん











2013年山口で小学5年生だった廣田くん 高校生になって鹿児島にやってきました。
10歳と13歳の過去の自分と勝負




自然農法家の内海さん スポーツタイムマシンはじめてのスケボーデータ



土日のインストラクターを担当してくださった前田さん

いよいよ!「つくるスポーツ/するアート」展(2020年10月4日〜11月8日)鹿児島県霧島アートの森

鹿児島の四元です!

9月末、犬飼さん、安藤さんが鹿児島県霧島アートの森に到着!
その後続々と、悪魔のしるしの石川卓磨さん、菅野広樹さん、快快(FAIFAI)の佐々木文美さんが会場入りし、本日10月2日には鹿児島大学工学部建築学科 CARRY IN PROJECTチームも加わり、熱気を帯びた館内となっています。

5年前に鹿児島にやってきたスポーツタイムマシンが再び立ちあらわれ、
また、九州初の搬入プロジェクトが実現。しかもコロナ禍にあり、今回は限られた人数で実施するため、鹿児島大学内に特別チームが結成され、着々と準備が進み、会場では5つの作品が同時進行でできつつあります。

地元の道免家具さん、池田MAGICエンタープライズさんと強力なテクニカルチームの凄腕に感嘆しながら1日1日と仕込みが進行。
このブログをご覧の方に、会場の様子をチラッとお見せします!











つくるスポーツ/するアート展
2020年10月4日(日)〜11月8日(日)
鹿児島県霧島アートの森 ※月曜休園 ※入園は16:30まで

新しいスポーツを “つくり”、鑑賞を超えてアートを“する” 

ゲーム監督/運楽家の犬飼博士、空間デザイナーの安藤僚子とともに、地域に住む人々と一緒になって新たな視点でスポーツとアートを考え、楽しみ、それらを一望する展覧会を霧島アートの森で行います。
本展は、スポーツの機運高まる2020年の秋に向けて、スポーツとアートを包括し、考えることをテーマに企画されました。しかし、今年初頭に世界中に広がったウィルスにより状況は一変。「新たな日常」へと移行することに。本展も見直しを迫られましたが、世の中の誰もが社会の変化を感じている時だからこそ、この経緯と現状を見つめ、社会に寄り添いつつ、《スポーツとアートによる共創》を紹介する展覧会を行うことにしました。

時代の変化を受けとめて、創造するスポーツ、プレイするアート。
あなたはどう楽しみますか? 

【企画協力】四元朝子(企画推進/サンカイ・プロダクション合同会社),市村良平(コーディネーター/市村整材),早川由美子(メンター/NPO法人PandA
【協力】湧水町,湧水町教育委員会,一般社団法人 運動会協会,鹿児島大学工学部建築学科CARRY-IN-PROJECTチーム,株式会社池田MAGICエンタープライズ,金森香,菅野広樹,パフォーマンス集団・悪魔のしるし,山口情報芸術センター[YCAM],小山冴子
・10月4日(日)14:00〜 オープニングイベント :《搬入プロジェクト》デモンストレーション
搬入プロジェクトゲストアーティスト[石川卓磨、菅野広樹(悪魔のしるし),佐々木文美(FAIFAI)]
・11月3日(火・祝)関連イベント開催予定 *霧島アートの日(入園料無料)
・会期中の土日祝日 10:00〜16:00:《スポーツタイムマシン》体験
*関連事業については詳細が決まり次第,HP等でお知らせします。


5年ぶりのスポーツタイムマシン@鹿児島! 本当に実施できる!?!? PART 1

 こんにちは!

5年ぶりにこのブログに帰ってきました四元@鹿児島です。(5年ぶり、、、、わたしの大好きなキャラ、こち亀の《日暮熟睡男(ひぐらしねるお)》も超えてしまいました。←ご存じない方はごめんなさい。気になる方は検索ください。)


犬飼さんにご紹介いただいたように、今年5年ぶりに鹿児島に「スポーツタイムマシン」に戻ってきていただきます!!!そして、このブログを通して知りましたが、2013年山口で初展示の時に小学生のお子さんだった人が、なんと高校生になり、スポーツタイムマシン2020@鹿児島をサポートしているという驚愕の事実を知りました。。。なんてこと!


過去から繋がるというのは何て素敵なことなのだと思い、では、鹿児島での経緯をわたし視点になりますが、ざっくりご紹介します。※これまで鹿児島でも様々なドラマがあったかと思いますがとりあえず私の知るものを記載します。





↑この日がくると思って持っている...と言ってたけど、本当に5年後にこの日が来そうで、ドキドキしている。


【 PART1 どうして再展示!?】

まずは第一回目の展示、2015年のお話。《国民文化祭かごしま》(以下、国文祭)です。

当時の国文祭の県担当者が文化に対してとても情熱のある方で、NPO法人PandAの早川さん(2015年のブログにも頻繁に出てくる)にメディア芸術祭鹿児島を開催しませんか?とのお願いがあったそう。そしてわたしも早川さんから一緒にやりませんか、とお話をもらいました。

コンセプトは、当時霧島アートの森にいた学芸Uさんが担当。しかし、早川さんとわたしはそのころ別の仕事もしていたので、「鹿児島で初のメディアアートの芸術祭!?!?」と心配になり、福岡から小山冴子さん(現在 札幌文化芸術交流センター SCARTS)、山口市のYCAM 岩田拓郎さん(現在 SCARTS)という強力な助っ人にお願いをして無理を聞いていただき...、小山さんは鹿児島に移住までしてもらいました。

そこで、早川さんと「スポーツタイムマシンをぜひ実現したいよね」と。鹿児島ではメディアアートの作品を展示する機会が少なかったため、こどもから大人まで多くの人がまずテクノロジーを使った作品に何かを感じて欲しいという思いから。

鹿児島中央駅の地下道ならできるのではないかという早川さんからのアイデアで、県の方や運営を担当したMBC開発が鹿児島ターミナルビルの方にご相談をしてくださり、場所が決まりました。

鹿児島中央駅はもともと、在来線のターミナル駅。昔は周辺で、県内各地の方が行商に来て行う朝市も盛んだったため古くからの《商い》が残っていった一方、2011年に九州新幹線が開通して大きな駅ビルができて若い層も増えました。昔からの住民がいて、若い世代の集まる場所になり、そして県外から鹿児島を来訪する方の玄関口。メディア芸術祭そのものの《地域への普及》や《祭りへの入り口》という意味合いもありました。

↑鹿児島中央駅の地下道、アミュプラザ鹿児島の入り口にあるデジタルサイネージがお迎え。(写真提供:小山冴子さん)

2015年のメディア芸術祭を実現するにあたっては、さまざまな課題や色々な方からの協力を得たのですがそれは5年前のブログを見ていただくとして、「スポーツタイムマシンを鹿児島に!」と思った県の方、MBC開発の方、早川さん、小山さんの思い通り、期間中は近所のお子さん親御さんが日中に、学校帰りの学生が夕方にいらして、週末はメディア芸術祭を見にいらした県外の方と大勢の方にお越しいただきました。

↑学生服で何度も来てくれた女子高生。来年は大学進学でバラバラになるから会えなくなるもんね、と、思い出作りだったそう。

現場を回すサポートに入ったスポーツNPOの男の子はスタッフ同士で「どう走るか考えよう!」と、掃除用の雑巾を使って《雑巾掛け競争》も始まり、また、職場のスタッフも出張帰りにかけつけ、混乱する現場の運営補助に精を出してくれました。(後に出てくる市村さん)地元のプロサッカーチームやバスケチームの選手も参加。そして、その選手のファンの中高生も走りに来てくれました。2歳くらいのお子さんをつれた近所の親子が、ほぼ毎日、ヤギと走ってたのも記憶しています。

最終日直近には、2020年に向けて準備真っ最中の国民体育大会かごしま(以下、国体)準備室チームも、ご当地キャラぐりぶーと来場。2020年の国体の成功を祈願して、国体チームと国文祭チーム、そして、小山さんをはじめメディア芸術祭鹿児島チームが記録も残しました。

↑ご当地キャラ ぐりぶーも来鹿!!!かわいいっっっ!!!

いよいよ終了時間となると、期間中に通ってくれた幼い姉妹がお母さんと《スポーツタイムマシンにお別れ》を言いにきてくれて、二人で走り、スポーツタイムマシンを続けて欲しいと懇願されました。

嬉しい!とスタッフ一同喜びに溢れつつ、でも、「終了日は決まっているので今日で終わらないといけないの」と伝えると、「今日で終わって、また明日からやればいいじゃん!」とのこと。

「じゃ、5年後の2020年、国体で戻ってこよう。この子たちとまた会おう」と思ったのでした...


そして、、、翌年、その次と、早川さんと一緒にいろいろなところにまわりながら、2020年の再現を始めたのです....


ざっくりとこの5年間の経緯を書くつもりが、いろいろありすぎて長くなり、、、まだ2020年の話にいけず。。。この後がまたいろいろありますので、近々続きを書かせてください笑

↑左:2015年スポーツタイムマシン展示時の地下道 右:撤去後の現在の地下道



●2020年の展示概要

開館20周年記念アートラボ
つくるスポーツ/するアート

【会期】2020年10月4日(日)〜11月8日(日)*月曜休園(祝日の場合は翌日休園)
【開園時間】9:00〜17:00(入園は16:30まで)
【観覧料】入園料に含む 一般:320(250)円/高大生:210(160)円/小中生:150(120)円/幼児以下無料
*( )内は20人以上の団体料金
*鹿児島県内の70歳以上は無料(年齢等の確認書類必要)
*鹿児島県内の小中高生は土・日・祝日無料(年齢等の確認書類必要)
【主催】鹿児島県霧島アートの森

関連事業(予定)
・10月4日(日)13:30〜15:00 オープニングイベント :
 《搬入プロジェクト》デモンストレーション
・11月3日(火・祝)13:30〜15:00:
 《搬入プロジェクト》パフォーマンス *霧島アートの日(入園料無料)
・《スポーツタイムマシン》体験 
*関連事業については詳細が決まり次第,HP等でお知らせします。